初代理事長のつぶやき(179)社会福祉士の罪

初代理事長のつぶやき

私の人生も先が見えてきました。私は残された人生を、自分の命と財を投げ打って法人後見の普及と啓発に取り組む覚悟です。それだけに今回の事件には、満腔の怒りと悔しさで一杯です。40年近い生活保護の仕事の延長上で成年後見の仕事に従事しています。相談が列をなしています。明日からまた、私たちの法人後見を地道に築き上げていきます。

————————————–

社会福祉士の罪
佐賀新聞 2018年4月29日
後見人制度は、認知症や知的障害などで意思決定能力が十分でない人に代わって、それを補い、その人の日常生活や取引を補佐、保護する重要な福祉と言えようか。権限として預貯金の解約や財産の売却、相続手続きなどが認められている◆後見人制度に限らず、今あるいろんな制度、すべてそれは「信頼」が前提で成り立っている。信頼がなければ運用はとてもおぼつかない。社会福祉士という「資格」もまた同じである。難関の国家試験を突破した専門職としての自信と誇りは、社会の信頼を併せ持ったものでなければならない◆世の中、良からぬ悪事をたくらむ者、いろいろいるだろうが、「佐賀県社会福祉士会」所属の男性社会福祉士が犯した多額の着服事件は、何とも残念で腹立たしい。「法人後見」という立場で、知的障害や認知症のある5人の預貯金口座から着服を繰り返していた◆福祉の現場で、あってはならない事件である。チェック体制の甘さ、監督責任を指摘される同会では、預かり通帳などの管理システムを見直しているようだが、制度の根幹を揺るがす深刻な事件だと言ってもいい◆いろんな事情を抱え、「この制度があるから…」と心頼みにしていた人たち。今回の事件発覚で、何を信じたら良いのか、落胆と怒りの声が同時に聞こえてくる。裏切った罪は重い。(2018.04.29)

関連記事

特集記事

TOP