初代理事長のつぶやき(113)横浜市の社会福祉職制度

初代理事長のつぶやき

私たちは、横浜市で30年も40年も憲法25条(生存権)に連なる「生活保護」の仕事をやってきました。退職後、今度は憲法13条(個人の尊厳)に連なる「成年後見」の仕事をやっています。それも財産管理の制度と言われたことに反発して、資力の乏しい人でも使える成年後見制度を掲げてです。守備範囲は、主として生活保護受給者など低所得者です。
これが出来ているのも、横浜市が50年間守り続けてきた社会福祉職制度があったからです。同じ志の仲間、かつての福祉事務所の仲間がいるからです。
小田原市の「保護なめんな」事件、10年前の北九州市での「おにぎり食べたい」餓死事件など起こる度に、生活保護の仕事は行政内部で敬遠される仕事になっていると識者の方々から指摘されます。
退職後も生活保護に連なる仕事を続けている私たちからは、到底考えられないことです。それよりも格差社会の中での足の引っ張り合い、異常なほどの生活保護受給者バッシング、自己責任を追求する政治意識の変化こそ危機的です。(2017.5.27)

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