2017年9月11日に開催された成年後見制度利用促進委員会の第7回議事録が公開されています。冒頭、「齋藤修一委員が8月7日に亡くなられました」と伝えられました。
この春先、品川成年後見センターで彼にお会いした時、互いにやせ細ったほほをさすって「何だよ、病気の方も俺より上かよ」と冗談を言ったのです。私は、彼が品川区役所の総務課の時代から知っていました。彼が品川区社会福祉協議会に出向し、成年後見制度の市町村長申立権を品川社協に付与せよという特区申請に取り組んだこと。その結果、行き着いたところが「品川社協」による代理申立であること等を彼から教えてもらいました。
昨年6月9日、私たちはホームレスの事案で横浜家庭裁判所に代理申立の許可を求めて申立をしましたが、残念ながらほぼ門前払いでした。今年の8月2日、最高裁家庭局で発言の機会がありましたので、資力の乏しい人には、家事事件手続法第22条の但し書きによる非弁護士による手続代理人の道を切り拓くべきだと主張しました。
彼から学んだ代理申立について、いつか再挑戦します。ご冥福をお祈りします。(2017.10.13)