2018年7月2日、厚生労働省で開催された成年後見制度利用促進専門家会議で、最高裁家庭局から診断書の様式変更(案)が示されています。
これまでの診断書では、判断能力については財産管理の能力に求めていました。提示された案では、契約能力に求めています。
もっとも2000年に、介護保険制度(契約制度)と共に「車の両輪」としてスタートした新しい成年後見制度は、契約支援制度とも言われていましたから不思議なことでもありません。原点に立ち戻ったと言えます。
当初から成年後見制度は、単なる財産管理の制度ではないとしてきた私たちにとっては見逃すことのできない変更です。(2018.08.12)