SV(スーパーバイザー)配置は、つばさがを守らなければならない生命線のひとつです。第三者評価で弁護士さんは SV について、一般論である管理者ととらまえています。もっともスーパーバイザーとは経営学などでも使います。その場合は、監督者や管理者です。つばさで使っている SVとは、対人援助、ソーシャルワークにおけるスーパーバイザー、スーパービジョンです。一般的な指導者、指導員などと置き換えてはいけないと思います。私が認識してきた SV 機能を書き留めておきます。少し教科書的になりますが。
まず、
① 管理的機能です
経験の浅い担当者を一人前の担当者に育てようとする機能と言っても良いのではないか
例えば、
・組織の基本理念に沿っているか
・権利擁護、人権擁護などつばさの大切にする価値に沿っているか
・法人としての支援の範囲を超えていないか
・家裁提出期限が守られているか
・必要な申立、上申、報告が行われているか
・それはどのように行うかなどです。
② 教育的機能
専門職として必要な知識、技能(スキル)、態度を提示して課題解決できるよう支援します。単なるチェックや指摘ではなく、担当者の自己覚知、気づき、他者理解につながるように支援します。
最近の相談実例ですが、
・お医者さんに行って医療費を払わない、無賃診療について、周囲はとんでもない行為、懲罰だと受け止めている。そうではなくて、そういう学習の機会が少なかった。絶好の学習の機会の到来、一緒にごめんなさいと支払いに行く機会にできないか。
③ 支持的機能
支持することで、担当者は勇気や自信を持って支援にあたることができます。当事者と安心した関係を作ることができるようになります。ねぎらう、良さを引き出す、ストレングスの視点で見ます。「合いの手」を打つと言っても良い。
④ 代行機能
担当者の不測の事態の場合には、スーパーバイザーによる代行機能も必要です。財産引継などは複数で行うことを義務付けています。(2019.11.10)