初代理事長のつぶやき(83)コンニャク問答

初代理事長のつぶやき

Face Bookから拾いました。成年後見制度に精通した高名なお二人の弁護士のやり取りです。どんな教科書よりも面白いね。因みにS弁護士は、「成年後見制度から意思決定支援制度へ」のエースです。E弁護士は、Y市社会福祉協議会あんしんセンターの所長です。

○S弁護士(つぶやき)
自分のことは自分で決めたい、そうは思うけど、これがなかなかどうして難しい。
かと言って人に決めてもらうわけにもいかんしねえ。はてさて、どうしたものか。

●E弁護士(くせ球)
他人(ひと)に決めてもらいたいというのも、自己決定だと思うのですが…

○S弁護士(補球)
仰せの通りです。自分で決められず、人様にも任せられず、ただただ流れに身を任せております。

●E弁護士(直球)
意思決定支援の概念は、理念的にはその通りだと思うのですが、実際に高齢者や障害者で意思を表明できない人に対してどのように支援するのかご教示ください。

○S弁護士(いなす)
ハイ、悩ましいところが良いのだと思っております。

●E弁護士(突っ込み)
代理代行をしないことに価値があるのですね

○S弁護士(信念)
悩むところに価値があるんです。そう思っています。

●E弁護士(真面目)
横浜市社協では障害者について「後見的支援」をしています。
とことん障害者に寄り添っていくという仕組で、成年後見には、なかなかつながりません。
私としては隔靴掻痒の感があります。

○S弁護士(さすが)
とても良い取り組みだと思っています。全国各地で紹介してますよ。

●E弁護士(賛成)
成年後見で意思決定支援をするのであれば「後見的支援」と成年後見には親和性があると思うのですがw

S弁護士のつぶやきに対して、次々に繰り出すE弁護士の、くせ球、直球を軽くいなしながらも信念を曲げないS弁護士、さすがにご両人です。拍手!(2016.04.25)

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