私の似顔絵には、それなりに思い入れがあります。絵を描いてくれた人は、私と一緒に働いたことのある女性ケースワーカーです。今から20年くらい昔、中福祉事務所の課長時代に課内会議で私が説明している時、資料の余白に描いているのを発見したのです。罰として取り上げました。そうそうその後、彼女はアルバイトで働きにきていた男性と結婚しますが、私が縁結びの神です。
大事にしていたこの似顔絵に色を付けてくれたのは、千葉県の船橋に住んでいた故高橋邦彰氏です。高橋さんは、今から10年くらい前に難病で29歳の若さで逝ってしまいました。高橋さんとの出会いは、私が立ち上げたインターネット福祉相談室です。その相談室を通して、高橋さんから「須田さんは、私と同じ股関節症ですか」と問われことに始まります。彼は、ホームページ作成に優れた技を持っていました。たちまち、新しい福祉相談室を作ってくれます。ピア相談として同じ難病の方からの相談も受けるようになってくれました。
2000年から2001年にかけて、世紀またぎの政府主催イベントのインターネット博覧会がありました。私は、彼と組んで全国の社会福祉士にも呼び掛けパビリオンを出展します。それが見事に大臣表彰を受けるここになります。彼が亡くなったのはそれから間もなくです。私は、この似顔絵を今も名刺にも刷り込んで大事にしています。
因みに今も使われている横浜市社会福祉士会のロゴマークは、彼の遺作です。
また、彼の作ったインターネット福祉相談室はウェル相談室として今も存在しています。彼が亡くなった後、困っていた私たちに助け舟を出してくれたのは、日本コンピューター株式会社です。ホームページ作成のプロ集団が管理を引き受けてくれました。
相談室への協力として、特定非営利活動法人 よこはま成年後見 つばさを明示してあります。
(2016.6.26)