初代理事長のつぶやき(229)再反論

初代理事長のつぶやき

横浜市成年後見制度利用促進基本計画原案が見えてきました。私たちの沢山の提案に対する横浜市の回答もはっきりしてきました。原案に生かされたものもあります。しかし、私たちの姿勢との分岐点になると思われる箇所に再反論します。

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70ページ 目指す姿の中の「高齢者や障害者が自分の力を生かしながら」とあるのは「高齢者や障害者が支援を受けながら」とする方が適切ではないか

(理由)
 前段で「制度が必要な方の利用が促進されることで」とあるからです。また意思決定支援の考え方を踏まえてです。

【横浜市回答】
 本計画では、第1章5(4)「第4期計画の5つの特徴」の「包括的な相談支援体制における早期発見の仕組みづくり」の中で、自助力を高め、地域の人とお互いに支えあいながら自立することや、「支え手」と「受け手」が固定されない、誰にも役割があるという考え方を大切にしています。そのため、 ご意見の表現については現状のとおりとさせていただきます。

<再反論>
横浜市は、力を入れて回答したように思います。
それは、社会福祉法の基本理念「その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように支援する」を指しているように思われます。それはそれで重要な考えです。しかし、敢えて反論します。ここは成年後見制度利用促進基本計画のパートです。判断能力が不十分な方の支援のパートです。高齢者、障害者一般を論じるのではありません。力を込めて言えば、それは「支援付き」が前提です。
 72ページに、「自己決定の支援のための取組の推進」とはありますが、そもそも全体的な基調に重要な「意思決定支援」への取り組みが感じられないと言わざるを得ません。

目指す姿(横浜市)
成年後見制度の認知や理解が地域や支援機関の中で進み、制度が必要な方の利用が促進されることで、高齢者や障害者が自分の力を生かしながら、地域の中で生活を送ることができています。

目指す姿(つばさ)
成年後見制度の認知や理解が地域や支援機関の中で進み、制度が必要な方の利用が促進されることで、高齢者や障害者が(意思決定)支援を受けながら、地域の中で生活を送ることができています。(2018.12.30)

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