任意後見については、これまで課題がいくつも指摘されてきました。まず、最近法務省が調査しまとめた基礎データが公表されています。それによると、
① 任意後見契約の登記件数(閉鎖登記除く)
12万0962件(R1.7.29時点) ※閉鎖登記件数は2万0458件
② ①のうち任意後見監督人選任の登記がされている件数
3510件(R1.7.29時点)
③ 平成30年にされた任意後見契約の登記件数
1万2599件
④ 平成30年にされた任意後見監督人選任の登記件数
658件
つまり任意後見契約が締結されても、発効するのはその2.9%に過ぎないということです。これは任意後見契約と同時に結ぶことが多い任意契約で実際には用が足りていることを意味しています。(2020.02.05)